2023年04月03日

史跡:旧東海道(7)日本坂Tn

史跡:旧東海道 :第七回目 街道は峠越へからトンネルの時代へ今回は古代の東海道の「日本坂峠」の「道路トンネル」
を訪ねました! あの宇津ノ谷峠に 「明治のトンネル」 が出現したお話を皮切りに、ちょっと寄り道して.. トンネル巡り?

前回 古代の東海道のあった「日本坂峠」にも トンネルが出現したお話を紹介しましたが、現行9本.. うち3本は鉄道用
残る6本が道路用!です.. そこで 今回は6本ある 「道路用トンネル」を全て訪ねてみました(^^ゞ

南の大崩れ海岸 :1旧国道150号線から.. 順に :2/3 国道150号線上り/下り線 :4/5/6 東名高速道路の上り線の
(左右レーン)2本/下り線1本で、合計6本.. 通しで1本と、地形の都合で複数本繋いで構成するトンネルもあります!

南の大崩れ海岸の断崖を通る県道416号線(用宗街道)(旧150号線)は 浜当目+たけのこ岩+小浜+石部トンネル
と4本連なっている 元々崩落が激しく通行を維持する為に「浜当目トンネル」新設するも..解消出来ず通行止が頻発

150号線の下り線側トンネルは 日本坂トンネルと石部トンネルの2本が連なっていますが.. 上り線は通しで1本もの!
北の東名高速道路は、開通時は上下線1本ずつだったが、1998年(平成10年)に下り線を追加..掘削し、旧下り線を
上り線に転用した為 上り線だけ 左右ルート2本になり、現在は上り下りで3本になっている..(日本坂:道路トンネル編)

史跡:旧東海道(7)日本坂Tn
9本..ものトンネルを訪れて、拾い撮り!最後のショットは 石部トンネルと 崩落で廃棄された 噂の洞門と海上橋です!

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日本坂峠南側のトンネル銀座?全景! 南から北へ順に8本が並んで 最も南の海岸沿い..旧国道150号浜当目口 

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県道150号BP花沢への分岐路 国道150号BPの野秋坑口 国道150号新日本坂トンネル 東名高速静岡口3つの坑門

近代に入り様々な移動手段が出現..街道も時代に合わせて、鉄道・国道へ..そして高速道路へと変貌を遂げましたね!
中でも自動車は常套手段となって、やがてマイカー全盛へ!こうなれば、所用で歩いて旅する旅人などは..皆無なって?
お話のいきがかり上、昔の峠道の視点から.. 自動車道路のトンネルを訪れてみました(^^♪ <鉄道用は(6)編にて>

この記事も、小生が初めて出会ったFc2のブログ 《TAKAの撮り撮り日紀》《旧東海道(7)道路》.. の転載です(^^ゞ
※注意 :なにぶん古い撮影なので..現在の状態とは若干違う部分があるやもしれませんが、ご容赦くださいませ(^^)
まずはハイライト.. 下のスライドで 画像だけ.. 駆け足でご覧下さい!クリックで散策紀の元記事へ ジャンプ出来ます!
例によって位置はGoogleさんの地図でこの辺り前回の鉄道編と同じ.. レイヤーや縮尺を変えて位置を掌握して下さい
先ずこれを・・・ とっ!? なんと鉄道+国道 で9本もあります・・・ 海岸寄りの1本を除いて残り8本ものトンネルが、
日本坂峠の麓を貫通?しています。

さしずめここはトンネル銀座?! あれっ? 鉄道用も一緒に写っちゃてるけど?お許し下さい・・・ JR東海道線の石部
(せきべ)トンネル坑門上の山から焼津側の眺め、遠景は藤枝方面です(^^ゞ

ちょっと見難いが..トンネル直前に8本の路線が並行しているのがお分かりですか?なぜか、3グループに分かれてる?
左端の2本の線路は:JR東海道本線、中段は分かり難いですが:東海道新幹線と:国道150号バイパスが並行していま
す、そして中央上の山際は:東名高速道路です、この間の距離は200~300m程度とかなり狭い範囲です、見えていま
せんが右の山際に各々のトンネル坑門があります・・ なお中央下の東海道線脇の家々は焼津市小浜地区の集落です。
前景1
同じ場所を 南側の小浜山の中腹から見ると・・・ トンネルへの路線が密集しているのがお分かり頂けると思います?
手前から:JR東海道本線:次はJR東海道新幹線:国道150号線(右手に坑門が見えます)奥が:東名高速道路です、
一番奥に第一回目に登場した花沢集落が見えます、手前は隣の野秋という集落です。
前景2

最初の1本は海岸寄り「旧国道150号線」のトンネルと洞門 :昭和18年竣工です..静岡市の南西:石部~焼津市の
浜当目に至る断崖絶壁(大崩)のローカル県道?いや過っては観光道路!でした..画像は焼津側の浜当目坑門です

しかしこのトンネルの先で路面が崩落した為.. 現在は使われておらず、手前から新しい浜当目トンネルを設けて、
ここを迂回する形で現在の県道416号線の続きに合流し、その先の「たけのこ岩隧道」と「小浜隧道」と静岡寄りの
「石部洞門」の3つのトンネルが連なって.. 用宗方面に続いています。

>当目隧道当目
こちらも旧国道150号線、静岡・・石部側です、前述の様にここまで3つのトンネルと1つの洞門が連らなっています
これは古くからの「石部洞門」です手前にメンテ用?小さなスペースがあり一般車も駐車可能..上を見ると崖が覆い
かぶさって!ぞっとします!左下は岸壁、直下が海面、後ろは海上橋です、
>石部洞門用宗

余談ですがかって洞門は5つあったのですが..大きな1つが山崩れで押し潰されてしまいました、改修が難しく、再崩落
の危険性も高かった為、現在は連結した1つを残し海上橋で迂回するルートになっている.. これがその海上橋で、ここ
からの富士山!最高なんだけど、梅雨の今日はお休みです、日本平はうっすらと、(洞門との間の小さな駐車場から)
石部海上橋
そしてこれが押し潰された石部洞門(左)と廃棄された洞門(右)です・・それにしても大崩って凄い急峻な断崖でしょう!
ここはからは、駿河湾や伊豆半島はもちろん富士山も望めるので(本日は?)当地でも有数の景勝地です。
石部洞門
2番目の2本は、道路の主役!東名高速度道路用の「日本坂トンネル」、昭和44年に完成です、画像は静岡側小坂口です
文字通り日本坂の少し南の下をくり貫いています、
完成当初は右に見える段差がある2本で上下4車線線に割り当て..平成10年にもう1本が追加拡張されると、上り専用の
2本2車線に割り振られます、左に見える1本が後に拡張された1本、下り専用で初めから3車線です、都合4番目の1本
です。
東名小坂
お先に4番目の1本・・・こちらは焼津側野秋口の画像はです、完成済みの東名高速道路の「日本坂トンネル」2本に更に
追加の1本! 3本目の「日本坂トンネル」で下り専用3車線として、平成10年に完成しています、このとき既存の2本の
日本坂トンネルは上り専用2本2車線に割り振られています、
東名下り
3番目の1本は昭和53年竣工の :新しい国道150号「新日本坂トンネル」です、画像は焼津側の野秋口、左側の上り
2車線の1本!です。
ついでに!最も新しい6番目の1本(画像の右側)は同じく新しい国道150号用です..平成14年竣工、3番目に並行し
て追加した下り専用の2車線の1本、これも「新日本坂トンネル」です、このとき対向2車線だった3番目のトンネルを上り
専用2車線とした・・「日本坂」といってもここはもはや峠の道ではなく平地を通っています。
なお、画像の左への分岐路は花沢集落方面です、前方に見える小山が低くなったあたりが、お話の発端の「日本坂峠」
です、
150号
これも、新しい国道150号静岡側の2つの坑門ですが、右側が上り線で、昭和53年に完成した、「新日本坂トンネル」
焼津野秋坑口からの1本のトンネルです..左側の下り線は、最も新しい「石部トンネル」と「新日本坂トンネル」の2本が
連なっています..
150石部東
これは新しい国道150号下り線の途中にある「石部トンネル」石部側の坑門です..すぐ南側を新幹線の「石部トンネル」
も通っています、なぜか鉄道用と名前が同じなので紛らわしい..「石部(せきべ)トンネル」って名前 なんと隣と同じ?
海岸の方の国道にも・・くっついて3箇所もあるんですよ? そういえば日本坂トンネルも3つ(>_<)?!150石部西
こっちも.. 新しい国道150号の下り線の石部トンネルの先、「新日本坂トンネル」の石部側の坑門です、石部トンネルは
短く、開口部も短かく、ものの100mもない距離で「新日本坂トンネル」へ繋がっています、右手にあるはずの上り線は・・
右手の山の土の中です?実は上り線の「新日本坂トンネルは」1本通しもので、開口部がありません、フー、ややこしい!
>150新日本東

という事で..日本坂峠の麓を貫くトンネルは鉄道&道路用で合計9本ですが、うち6路線はいずれも幹線道路用です^^♪
宇津ノ谷峠より遅れること13年..明治22年から平成14年まで、116年間に10本のトンネルが作られた事になります

※お詫び:過っての旧国道150号は..その後、県道416号線に格下げ、換わって当時150号バイパス道だった道路が新生
国道150号線として整備.. 改名され、現在の本道になっています、此の為、記述があっちこっちしていますがご容赦を

宇津ノ谷峠と合わせて14本..トンネルがこれだけ集中している場所は国内でも少ない?いやここだけかもしれませんね..
その上、現在建設中の第二東名のトンネル・・・ 最低2本を加えると16本? こんなに掘りまくるなんて、技術が進んだの
でしょうね、、すごい事です・・・

おやおや、「旧東街道」見て歩き!いつの間にか「トンネル見て歩き」? になってしまいました・・・ いまや飛行機に船に
鉄道に自動車・・・ 
昔のように歩いて旅をしなくなった近代の旅人にも 「広義の意味」で、鉄道や道路ははやっぱり「街道」!?ですよね・・・
と・・・ いったところで、このシリーズ、国道編?も 無理やり落ちに致しましょうか・・・

次回は史跡:街道歩きに戻って、島田→大井川の「川越記念館」などを覗いて→金谷坂→「間の宿」菊川を訪ねます(^^



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Posted by あんせるめ at 10:00│Comments(2)史跡散策
この記事へのコメント
東海道にはトンネルが多いですね。
かくいう私も丹那トンネルのある町に住み、子供の頃は作業員宿舎として建てられた官舎で育ちました。
子供の頃弾丸列車と言う名の映画の撮影も有りました。
デイの送り迎えではトンネル工事の大変さを語る利用者さんもいらっしゃいましたっけ。
各トンネルに色々な物語が有るのでしょうね(*´꒳`*)
Posted by 吾亦紅(われもこう)吾亦紅(われもこう) at 2023年04月06日 23:08
吾亦紅(われもこう)さま コメントありがとうございます!
RE遅れてごめんなさい! そうですよね、
石部&磯浜トンネルと、同時期に掘削された丹奈トンネルは
大変な出水で稀に見る難工事だったそうですね..
祖父に聞いた丹奈トンネルの話から、函南..という語句がずっと耳に残っています..
Posted by あんせるめ あんせるめ at 2023年04月28日 22:14
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