2023年03月21日

史跡:旧東海道(4)明治の道

史跡散策紀 :旧東海道シリーズ第四回目はトンネルが出現!の明治の道を歩いてみました「明治の東海道」と呼ぶには
少々無理があるかな..しかしトンネルの登場は、此処までの街道の形を根底から変える:画期的な変化をもたらす事に!

ここまで :古代の東海道 :蔦の細道 :出世街道、と 3つのルートを歩いてみましたが、どの道も.. 行く手に立ちはだかる
宇津ノ谷~高草.. 連山の、低いところを捜して通した、峠道をよいしょよいしょ!の峠越えで、かわして来ていましたが・・

今回の「明治の東海道」..は他とちょっと違う、明治時代に入って峠を貫くトンネルが出来た事から、街道もこのトンネルに
向かって 新しいルートが 誕生したのです! この界隈の旧東海道で 初のトンネルルート、明治9年(1876)の事です・・・

この記事も、小生が初めて出会った Fc2のブログ 《TAKAの撮り撮り日紀》《旧東海道(4)明治》.. の転載です(^^ゞ
※注意 :なにぶん古い撮影なので..現在の状態とは若干違う部分があるやもしれませんが、ご容赦くださいませ(^^)
まずはハイライト..下のスライドで 画像だけ.. 駆け足でご覧下さい! クリックで、散策紀の元記事へジャンプ出来ます!

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史跡:旧東海道(4)明治の道
この「明治のトンネル」以降.. 文明開化にさし掛かり 交通量の増大と共にトンネルラッシュを触発?:大正 :昭和 :平成
と.. 次々にトンネル掘削が続く事になったのですが.. その話はまたあとで(^^ゞ

史跡:旧東海道(4)明治の道史跡:旧東海道(4)明治の道史跡:旧東海道(4)明治の道史跡:旧東海道(4)明治の道
このパネルは、最近の整備で建てられた? 何と言っても主役 レトロなカンテラも 天井の灯り今は電灯だけど当時は
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静かでホッとする岡部側の小径.. トンネルのヒストリーが 先遣の銘が素晴らしい蔦の細道に始まる古道..先人の記録
例によって位置関係から、下のマップを御覧下さい、起点は2/3回目の「蔦の細道」や「出世街道」と同じ岡部町坂下とい
う集落です、がなんとこのマップには「明治のトンネル」はあっても「明治の道」が乗っていません、また宇津ノ谷界隈のど
の表示板にも乗っていないのです、位置はGoogleさんの地図で このあたり、縮尺やレイヤーを変えて確認して下さい。

すわ!幻の東海道?ではなく、ごく最近、おそらく平成の宇津ノ谷トンネルを作ったとき(平成7年(1995)完成)坂下から
国道1号線を渡る陸橋を作り明治のトンネルを通って宇津ノ谷集落へ至る本来の「明治の道」として整備されたようです、

現実に明治のトンネル完成以降は峠を越える旅人は激減したという、、ゼロでないのは「明治のトンネル」が「日本で始め
ての通行料金を取るトンネル」だったから、、

<<画像をクリックすると大きいサイズで見られます>>
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ここ? 見覚えがありますね・・・ 宇津ノ谷集落の最も峠寄りの坂道です、ここを上って振り返ると、ほら!静かな集落の
家々が見送ってくれていますが、、

お気づきですね、今回の起点は地図の坂下集落からではなく逆向き、宇津ノ谷集落から歩きます、理由は単純でその前
に旧東海道(3)で宇津ノ谷集落を尋ねていたからです!・・・
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5分ほど歩くと、小公園の左奥に、「明治のトンネル」が見えてきます、、手前は広場になっていてベンチや駐車場、トイレ
もあって、ちょっとした緑の空間です、駐車は5~6台ここまでは車ですんなり入れます。
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トンネルの中は、こんな風にレンガ壁にカンテラ風の電灯が灯っていて意外にいい雰囲気です、もちろん完成した、当初
の明治の頃は本物のカンテラですね、
またトンネルの構造も当初は木角合掌作りだった為に、明治29年にカンテラの不始末から火災が起きて崩落し、一時不
通になってしまったそうです、現在のレンガ壁はその後に改修されたものです、
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こっちは岡部町側のトンネル出口です、いきなり目に飛び込んでくる茂った若葉でちょっと幻惑するものの、外はやや薄暗
いです、
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岡部側から見る「明治のトンネル」アーチは茂った若葉で、暗いせいか、少々物寂しい感じ?ですが、なかなか風情があ
っていいですね、、トンンルをこんなにしげしげと見るのも久しぶり!
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トンネルの先は、またも広場に!表示板やベンチがあって、ここも休憩ポイントです、さらに真っ直ぐ先へ進むとこんな表示
板がありました・・一部を拡大しています、このあたりでパネルの地図に見る出世街道からのバイパスが左手か合流し
てきます、宇津ノ谷集落への峠迂回の近道です、当然「明治の道」方面へ直進します。
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さらに進むと下の方に新しそうな「明治の道」が見えますので、やおら膝をかばって?よいしょよいしょ! 降り始めます、
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明治の道を少し降りて行くと、、こんな表示板が、、なんとも簡素なこと、分かり難いですが、明治のトンネルから国道1号
線を陸橋で渡って、聞きなれたあの岡部町の坂下集落「坂下地蔵堂」までのルートが書いてあります、
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国道1号線までの途中に屋根付き休憩所でベンチがありますが、その先に!おっ? なにやら興味深い表示パネルがず
らずらと並んでいる、まず:下の街道から山道を登って上の「明治のトンネル」に至る、広重風の絵があります、

そうだ!大事な事を・・・ 「明治のトンネル」とその「取り付け道路」(後の明治の道?)!は、当時の地元の有力者7人
嘆願によって時の明治政府に認められ、彼らの手で建設されたものなのです、
工事費用を通行料で回収するという!当時としては極めてユニークな策をあみ出したのも・・・ このことと建設後の実績が
パネルに詳しく書かれています、かなり汚れているので、見難いですがどうぞ読み取ってください、
                   <<画像をクリックすると大きいサイズで見られます>>
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こっちのパネルもなかなか、こんな風に人馬はもちろん人力車や馬車などがたやすく通行できる様になった!、、秀吉が
見たら仰天するだうなー、先見のめい深き大公なら、とうにお見通しとかも!、とても興味深くこれを見るだけで来たかい
がありますね、、
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木立の道をもう少し進むと、見えました!明らかに最近作られた、国道1号線を渡る立派な陸橋に出る、バイクや自転車も
OKです、
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「明治の道」はハイカー専用?or 限定!で、近くに人家もなく、国道1号線を渡る一般の人の通行は極く少ない!のに、
にずいぶん立派にできている、、岡部町は史跡に理解があってえらい!?
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これがその陸橋です、立派でしょう!これが出来たから、「明治の道」も蘇る事が出来たのでしょうね、きっと七人の結社!
の面々も喜んでいるとか、
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ここは、そう、国道1号線の宇津ノ谷トンネル岡部町側の入口の直近、ちょうど真上に位置しています、、
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ここを右から左へ渡ると、、陸橋(自転車やバイクも通れる歩道橋)の坂下集落への降り口です、
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降り切ったところは坂道になっていて、途中にこんな碑があります、すごい事が書かれている!さすが古人ですねー、、
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良く見ると、、こんなことが書いてありますよ、、後世でこの道が消滅する可能性を読んでいて、昔の人は、すごいなー、
ほとほと感心してしまいました、
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横の方に 今日の終着地点!「坂下地蔵堂」があって境内に鼻取り地蔵と稲刈地蔵があり、堂内には地蔵菩薩像が安置
されています、
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この位置は、国道1号下り線の坂下バス停の傍、坂下地蔵堂前のこの表示を見ると、ここが:蔦の細道:旧東海道:明治
のトンネル(途中に明治の道)と、宇津ノ谷地区のポイントの要になっている事がお分かりいただけるか?と、またこの界
隈を訪ねるハイカーの集合ポイントにもなっています、、
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ということで4回目のお話もおしまいですが、ここまで歩き回って様々な発見がありました、知らなかった事がいっぱい!、
知ってるつもりがそうじゃ無かったり!こっちもいっぱいありました、どっちも新発見!?

いやー、今更ながら、とても良い運動と勉強になりました! 身近な地にこれほど、史跡があるなんてちっとも知りません
でした・・・ それにしてもあちこちにある標識や表示板/パネルの内容や語句が? てんでんばらばらで戸惑う事が多かっ
たです・・これは要注意!って事も分ったけれど・・・
見たい行きたい!はまだ始ったばかりですが、もっともっと歩き回るつもりで居ます、それにここにはまだちょっとしかUP
していませんが、こちらへも少しづつご紹介していくつもりです、ここまで お時間をさいて御覧頂きありがとうございました。

いやー、静岡って・・・ 歴史の缶詰みたいですねー? 我ながら歩く度に興味津々、しっかりはまっちゃったみたいです、、
爺も歩けば歴史に出会う?とか!

明治のトンネルの歴史を辿たら興味沸々津々.. この地域に密集する、12本+α? ものトンネルが有る事も判った(^^♪

なので次回 :旧東海道シリーズ 第五回目は史跡:旧東海道(5)岡部として 宇津ノ谷峠をめぐる他のトンネル達も含めて
さしずめトンネル街道?.. !(^^)! とでも位置付けて.. 旧東海道以外のトンネルも分け隔てなく、訪ねてみる事にした!



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Posted by あんせるめ at 08:00│Comments(0)史跡散策
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